あした、人生(いのち)が終わるとしたら [OverFlowers/オーバーフロウ] | DLsite 同人 – R18
あらすじ
“あした死ぬと決めた。だから今日を、最期まで生きようと思う”
現代を生きるひとりの女子高生が持つ、
“己の人生への諦観と希死念慮”を描いた、短編ノベルADVです。
分岐なし。エンディングはひとつとなります。
プレイ時間は約1時間程度です。
サンプル
レビュー
なにがきっかけで、この作品に出会ったのか忘れてしまったが、タイトルに強く惹かれたのを覚えている。私はこのゲームをプレイしなければならないと感じた。
それは、つい先日友人が「死にたい」と洩らしたことがきっかけになったのかもしれないし、そうでないのかもしれない。
とにかく、『あした、人生(いのち)が終わるとしたら』どうしようか?と漠然と考えながらプレイをスタートした。
一般的に死について考えるのは悪いことだと言われるが、この不確かな世界で数少なく絶対が保証されているのが生と死だ。
ある時、人は生まれ、そして死ぬ。
そこに例外はない。この作品でもそんな生と死という普遍的なテーマが描かれる。
しかし、死を安直に賛美するわけでも、生を愚直に称賛するわけでもない。かといって現実を無味乾燥に描くわけでもない。
私はこの作品が色に満ちていながら灰色であり、また絶望に沈みながらも希望に満ちていると思った。
実際にプレイして、絶対的な死という終わりが確実に迫ってくるのなら、辛いことも楽しいこともいっぱいある生を、精いっぱい終わりまで生きればいと感じた。
彼女のように自殺を選ばなくても、いつかは死ぬのだ。今を生きていたくないからといって、未来の楽しみまでこで失う必要はないのではないか。
主人公の紬希には、好きな食べ物も好きなものもたくさんあるはずだ。
それらは彼女の辛さをなくすことはできないかもしれないが、彼女を幸せにする。
私たちもそうだ。なにかで辛さを消すことは出来ないが、なにかで幸せを感じることはできる。
いつか必ず死ぬのなら、それまで辛さと幸せを抱えて精いっぱい生きてやると、沈む夕日にそう吼える。
そうやって私は、この作品に出会えた幸せを喜ぶのだ。 毎朝出勤して仕事をこなし帰宅、少しの娯楽を享受して寝る。
繰り返しの毎日と自身に付きまとう責任や将来への不安。
死にたくはないけど、生きるのも面倒だと感じてしまう。
そんな中偶然この作品を見つけ、読み進めていくうちにいくつも共感できる言動や感情が見え、
気づいたら泣いてしまっていました。
たとえゲームの中の人物だったとしても、自分と同じような考えを持つ人がいてその気持ちに共感できたこと、それは私にとってとても嬉しいことでした。(自分はSNSなども殆どやらないような人間なのでお察しください…)
文章を書くのは不得意なのでまとまりのない感想になってしまったかもしれませんが、
私はこの作品に出会えてよかったと思えています。 模試で失敗したことを理由に、生きることが嫌になった少女(白石紬希)の心境を描いた短編ノベルADV。
プレイ時間は1時間からなかった。CGは4枚。
私は、(学生時代そんなに成績が良かったわけでもないが)成績を理由に
生きることが嫌になったことは無いので、イマイチこの考えが理解しづらいところもあった。
どちらかというと内容よりも世界観が印象的なゲームだった。