【DL版】AQUA
あらすじ
そのとき、僕と千紗との距離は、何メートルだったんだろう。1メートル？それとも、10メートル？「そーちゃーん！オレンジジュースでよかったーっ？」「ち、千紗っ！あぶないっ！」手を伸ばしたけど、その距離は縮まらなかった。そしてその距離は「なにー？きこえな―――――どんどん遠くなって「ち……さ…………？」ついには見えなくなってしまった。目の前で朱色に染まる千紗。道ばたをころころと転がる、オレンジジュースの入ったカップ。しかし僕は、なにもすることができなかった。近づくこともできなかった。あの日から僕は、オレンジジュースが飲めない。西暦2056年――質量をもったホログラムを生成することができるコンピュータアクアがパソコンに取って代わり8年が過ぎ、アクアが世界中で生活に根付いていた。月ヶ浜はアクアを制御するルカと呼ばれるアンテナが水平線に立ち、アクア開発研究組織ECReD擁する科学技術都市として発展してきた。鳴海颯太は母親の智恵と共に、7年ぶりにこの街に戻ってきた。しかし颯太は、この街に戻ってくるのが嫌だった。ここに来ると―――死んだ千紗のことを思い出してしまうから柊木なずなとの衝撃的（すぎる？）な出会い。学園で出会う南凛や月代奈々璃といったクラスメイトたち。そして颯太は学園で、びしょ濡れ姿の一人の少女と再会する。「そー……ちゃん？」僕のことをそう呼ぶ子は、たった1人しかいなかった。それは‘ちさ’と同姓同名の野々宮千紗ではない。僕が知っている、僕が昔知り合った、僕が死んだと思っていた、野々宮千紗、ただ1人だけだった。顔立ちも、身長も、そして胸の大きさも違ってた。でも、その千紗の笑顔が、記憶の‘ちさ’と重なった。それは夢でも幻でもなく、現実として、確かに、そして実際に、ここにあった。白い制服が濡れ、透けた先に見えるものは、とても神秘的で――――――とてもドジっ子だった。 ▼もっとみるサンプル
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おすすめレビュー
WIND編で問題を提起し、LUKAS編でそれが議論され、AQUA編で結論を出すという論文のようなエロゲ。物語が完結すること前提の作りはADVならではと言ったところ。
本格的にエンジンが掛かるのは中盤以降だが、そこからラストまでは一気に読み進められるだろう。
絵柄に反してガチガチのシナリオゲーなので、その点だけは注意されたし。 シナリオ、キャラ、CG、音楽、システムすべてにおいて素晴らしかったです。
ただの萌えゲーではないゲームを探している方には最適だと思います。 完成度が非常に高い。
そういう印象を受けた作品でしたね。
終わったあとの達成感と線が一本に
繋がった感じがする作品です。
プレイするか迷っている人は買う価値がある。
そういう作品だと思っているので購入してみては。 キャッチコピーが”少年少女たちによる「命」と「絆」の群像劇”と、んな大げさな…と思うやもしれませんが、その銘に偽りなしです。
科学技術と倫理を題材にした奥深いテーマで、本作で取り上げられた科学技術は3つ。少しでも理系分野に携わった人間なら考えさせられるものがあるのではないでしょうか？
また、群像劇というだけあって、振り返ってみると結局誰の物語だったのか。意見が分かれるかと思います。主人公はあくまでプレイヤーの視点であって、彼のための物語かと問われると…。
美麗イラスト、魅力的なキャラクター、胸を熱くさせる楽曲、重厚なテーマ、飽きさせないシナリオ。ここまで好条件の作品だというのに、なぜか大きな話題にならない。もっと評価されて良いハズの作品です。 SORAHANEの処女作ですが、そうとは思えないクオリティ。シナリオ良いし、(特に二部、ちなみに三部構成)CG、音楽は神レベル。
キャラ、文章に癖もないし、初心者にもおすすめしやすい。隠れた名作。
重いメッセージ性もあるのでシナリオゲーやりたい人は是非。