【DL版】こなたよりかなたまで
あらすじ
あまり大きくない地方都市。そこにある一軒家に1人で住んでいる遥彼方。両親は他界し天涯孤独の身だったが、そのことにめげる事無く丘の上の小さな学園に通いながら友達に囲まれ楽しく過ごしていた。朝、彼方が目を覚ますと、なぜか目の前に青い顔をして倒れている金髪の少女が居た。とりあえず看病を始める彼方。やがて目を醒ました少女クリスはとんでもない事を口走る。自分は吸血鬼なのだ、と。普通ならそんな話、一笑に付す所だったが、彼方は違った。何故かそれを信じ、受け入れてしまう。それ以来、彼女と過ごすことになった彼方。成り行きで始まったとはいえ、彼女との生活の中で、今の自分がやろうとしている事について考えさせられていく。今をどう生きるのか、そして何を成し遂げるのか? ▼もっとみるサンプル
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おすすめレビュー
20歳です。おそらく、トゥルールートを理解するにはまだ私は若すぎます。
人生観、死生観がしっかり形成されてからもう一度プレイします。
作品を味わい尽くすにはプレイ側にも相応の能力が求められます。 シナリオは結構短めでしたが、一つ一つのルートがしっかりしていたため充実感がありました。4分の3で泣きました。
でもやっぱり3000円ちょいって考えると物足りないかな・・・ 少々期待しすぎていたこともあり、
少し微妙に感じてしまった。
ただ、随所にホロりとくるシーンなどもあり、
ヒューマンドラマとしては中々なのかもしれません。 話としてはよくまとまってます。
ですが総CGの枚数が非常に少ないです。
もちろんボリュームもいまひとつ。
ですがそれを補ってあまりある都会のファンタジーです。 短所はあるものの、それを長所が上回った良作。
内容が短めで、Hシーンも短め、エンディングがもう少し先の時間まで見せてもらいたいなどの欠点がある。
しかし、それでもこのゲームを薦められるのは、何と言っても主人公の魅力に尽きる。
中途半端にしか信念を通せないヘタレな主人公の多い中、最後の最後まで貫けるこの主人公は立派。 男ならば、きっと感情移入できるはず。
同メーカーの作品に「ホワイトブレス」というのがあるが、あの作品の最大の欠点「主人公の設定に意味がない」をクリアーした内容でもある。
あの作品で納得できなかった方は、是非プレイしてみて欲しい。 古い作品なので今プレイすると、ギャグや言い回しが寒すぎて読むのが恥ずかしくなる。
テキストが冗長かつ、退屈な日常会話が多く読み進めるのが苦痛。シナリオも今となっては凡庸。 死を想う事。それは返せば「生きる意味を問う事」ではないか?
・・・とかいうのは、さて置いときましてですね。
ハッキリ言ってシナリオは短いと思うし、Hシーンなど無いに等しいこのゲーム。CGは、まぁ普通レベル。
しかしながら今までにない程のもの凄い衝撃を受けました。とても苦しい。鼻がツーンとする。塩水が目から溢れっ放し。
達観している主人公、その主人公が取り囲む登場人物達に配慮する姿、そしてあの曲、題名とサブタイトル・・・凄い、の一言。
繰り返し何度もプレイしました。
この主人公は多くの人の理想形でしょう。
そして、やればやるほど、このゲームにはこのタイトルしかない、と思わされます。
「こなたよりかなたまで」
DLして、納得するまでプレイして、そして泣け
(不満点は、日常シーンが使い回しだったので長く感じた事くらいです) 作品内容の通り、
生きること、死生観について考えさせられる傑作です。
絵の数が少ないのが唯一の欠点ですが、
健速先生のシナリオとOP,EDをはじめとした音楽は群を抜いています。
個人的には聴くだけで泣きそうになるOPは必聴。
一時期プレミア(10000位)がついていたことを考えれば、絶対にやってみるべき。
アダルトゲームに対する感覚が変わります。
なぜアダルトなんだろう?
といかく墓までもって行きたい作品。