おすすめレビュー
クリエーターなんて見飽きた言葉は一度も使ってないのに創作者とは何であるかをこれ以上なく上手に表しているように感じます。そもそもバッドエンド勢であり紫音さんの思考に共感しっぱなしだったため偏った評価になってしまうかも知れませんが間違いなく今年作で一番楽しんだゲームの一つ。絵に釣られ文章に惹かれ両方に泣いた。エロと内容の絶妙なバランスとかサブキャラがいいとか構成の適切さとか攻略対象1人のミドルプライスこその深さとか色々話したいけどいったん止める。あとHOOKSOFTさん特有の雰囲気を保ちながらもよくこういう話を書けたなというのも外せないですね。そこが紫音さんの一番の魅力だったのではと思っちゃう。 メインヒロインである紫音の破滅願望的性癖と性格は、文字通りの意味でもはや『終わってる』としか形容できず、正直に言って好きになれる要素がまったく無い…はずなのに、しかしどうしてか、彼女に眼を離すこともできず、手放すこともできないまま、じわりじわりと性癖的に後戻りできない方へと引き寄せられていく様はまさにメルヘンの悪い魔女そのもので、第二話以降からの展開はほんと感情が(特に怒りの方へと)突き動かされていくし胃がキリキリして抜けるけどつらい…生理現象を理解したテキストの吸引力が強すぎる…本編はそこまで悲壮でもないのに関わらず、読後の余韻は確かに悲劇や鬱シナリオでしか得られないようなバッドエンドのトラウマそのものだが、だからこそ、脳が破壊された放心状態の中ですーっ…と入ってくる二周目の『わからせ』が更に効いてくるし、最高に抜けること必至。細部に宿る神は死んだ。 第一作品目からだいぶ攻めた感じがいいようにはまってましたね
バットエンドよさもハッピーエンドの良さもこれ一本でわかっちゃいますw 銀髪ヒロイン好きは絶対にプレイして損はしない?(???*)?