おすすめレビュー
前作「グリザイアの迷宮」では続編に大いに期待させる引きがありましたが、本作はそれに十分応え、どん盛り上がっている物語になっています。さらに本作ではシナリオだけではなく、キャラゲーとしての楽しさもシリーズで一番と言える出来になっています。
5ヒロインに1人追加され、個性豊かなヒロインたちの掛け合いの面白さは、他の作品の追随を許さないでしょう。
時間を空けることなく、3作一気にプレイすることをおすめします。 グリザイアシリーズは私にとってバイブルの1つです。
やってみて損はないと自信を持って言えますが、
まず「グリザイアの果実」その次に「グリザイアの迷宮」
それから今作をプレイしないと話の内容はわからないと思いますが、
この三部作をプレイしたことによって私の人生観が変わりました。
それぐらい価値のある作品です。
自分はあまりネタバレはいたくない派なのですが、
少なくともいえるのはただの学園ものや純愛ストーリーではありません。
主人公と周囲のヒロイン達にはそれぞれ抱いている苦悩を持ちそれを主人公がヒロイン達を救いその後主人公が自分と向き合うのが今作です。
まだこのシリーズをやったことのない方はまずは騙されたと思って「グリザイアの果実」をやってみてください。それで入っていけたらつぎに「グリザイアの迷宮」「グリザイアの楽園」をプレイしてください。
フロントウイングのスタッフの皆様、お疲れさまでした。最高の作品をありがとうございました。ファントムトリガーも楽しみにしていますのでこれからも応援します。 グリザイアシリーズ完結作です。
これまではヒロインを主人公が助けるというお話でしたが、今度は逆にヒロイン達が救う展開、王道ですが熱い展開です。
これまで長らく言及されてきたスーパーお姉ちゃん一姫も登場、最高のお姉ちゃんですよもう.
これまで語られてきたストーリー、綺麗にまとまって完結です。
解像度が上がっているのでむふなシーンが楽しみやすいのもグッド 3部に渡って続いたグリザイアシリーズの最終章。迷宮で明かされた主人公の過去を元として、その過去で紡いだ運命が収束する。
本編については素晴らしいの一言。ネタバレを避けるために詳しい言及は避けるが、今作で新しく追加されたヒロインが非常に素晴らしかった。
個人的には本作プレイ後に再び果実をプレイしてほしい。果実の各ルートは(特に天音ルートは)かなりあとの時代まで語られるので、本作の「楽園ルート」はたどらなかったことが伺える。では、なぜ楽園ルートをたどらなかったのかを考察しながらプレイするとまた違った味わいを感じることができる。
プレイし終わってもいろなことを考えさせられる非常に素晴らしい作品だった。 ついにグリザイアシリーズの最終章ともいえるべき作品。この作品をプレイするにあたって、前作の2作は必須です。内容は主人公の過去話から派生した展開で、めちゃくちゃ面白い。特に終盤にかけて、各ヒロインが主人公のために奮闘するシーンは熱かった。これまでの集大成を描くような物語で、ワクしながらプレイさせていただきました。 グリザイアの果実、迷宮と続き、本作楽園がシリーズの完結作になっています。元々果実から他のエロゲと少し異なる雰囲気を纏っていました。迷宮では重い過去が判明しました。そこから未来に向けて進んでいく作品がこの『楽園』です。三作で非常にスケールの大きい作品になりました。救われたヒロインたちが、今度は救う側に立つ姿は、当時リアルタイムで本シリーズを追っていたファンからどう思われていたのかはわかりませんが、私としては少年誌のようなアツさを感じます。雰囲気も集大成なだけあってめちゃくちゃカッコイ。これがエロゲで味わえるのが趣深いです。果実だけでもちろん楽しめるのですが、果実が気に入ったなら時間がかっても私としては三作全てプレイして欲しい。そう願っております。
あらすじ
■ストーリー
──ずっと変わらないと思っていた学園生活。
皆と同じ方角を向き、同じ足並みで歩んでいると、いつしか感じ始める錯覚。
このまま皆と同じ道を行けば、同じ場所にたどり着けると信じてしまう。
そしてふと気付いてしまう。
人の数だけ歩んできた道があるように、人生に同じ道などないのだということに。
──麻子、俺、もう5人救ったぜ?
だから、もういいよな…? 俺、もう死んでも…いいんだよな…?
わかってる、たとえ誰かを救っても、俺の過去はなかったことにはならない
それでも、笑って死ぬって、こういうことなんだろう?
もう会えないかも知れない。
それでもずっと、思い出は胸にある。
だがこの世の中、そんな言葉だけで満足するほど可愛らしい女ばかりではない。
それは、一人の少年が実感した、たった一つの真実──
■登場キャラクター
●榊 由美子 (CV:一色ヒカル)
主人公達が通う、私立美浜学園に設立当初から在学している女の子。
父親は関東圏に強大な力を持つグループ企業の総帥であり、俗にいうお嬢様。
長い黒髪が似合う端整な顔立ちをしており、その仕草や言葉遣いからは育ちの良さを感じさせるが、
他者との関わりを疎んでいるようなところがあり、必要に迫られない限りは一人で行動することが多い。
そのため、普段から近寄りがたい雰囲気を漂わせがちだが、
庶民じみた食事や趣味を好むといった意外な一面も見せる。
●周防 天音 (CV:雪見そら)
スラリと伸びる長い足と、たわわに実った大きな胸が目を引く女の子。
学園唯一の三年生ということもあり、面倒見のいい姉御肌でみんなから慕われている。
しっかり者の印象が強く、主人公に対しても何かと世話を焼きたがるが、
子供じみた悪戯や天然ボケと疑われる行動をとることもしばしば。
実家が都内に本店を構える老舗料亭を営んでいる関係で料理には自信があり、家事は全体的に得意分野。
痒いところに手が届くちょっとエッチなお姉さん──と言えば語弊があるものの、
違うと言い切れないあたりが油断のならない存在である。
●松嶋 みちる (CV:羽仁麗)
金髪ツインテールに天の邪鬼な言動がトレードマークな女の子。
明らかに“ツンデレ”を意識しているところがあり、
彼女の髪と言動はハイブリーチと日頃の訓練で成り立っていることから、
嘘ツンデレ“UT”であると言える。
可哀想なくらいに勉強は苦手だが、明るく元気なところが彼女の持ち味であり、
クラスのムードメーカー的な存在でもある。
本人は運が悪いことを気にしているようで、商店街のくじ引きでも、
アタリ以外のハズレを全て引いてしまったという残念な伝説を持っている。
酸っぱい物が苦手らしいのだが、無理をしてビタミンCを過剰摂取している理由は謎である。
●入巣 蒔菜 (CV:民安ともえ)
天真爛漫で自由奔放な女の子…
という説明では明確な紹介にならないほど、つかみ所のない女の子。
一言で言ってしまえば“アホ”と表現できなくもないが、
その言葉では片付けられない言動や行動をとることが多く、底の見えない恐ろしさがある。
その特異性は、彼女と話した人間のほとんどが、5分で“この子はヤバイ”と直感するほどである。
そんな彼女も、当初は主人公に対して人見知りをしていたが、
ひょんなことをきっかけに“お兄ちゃん”と呼んで懐いてくるようになる。
実家は日本を裏から牛耳っていると噂の大財閥であるらしいのだが、
その実態を知る者は少なく、知れば不幸に見舞われる類の面倒くさい家の出身らしい。
●小嶺 幸 (CV:岡村美佳沙)
その服装のせいで、初対面の人間からは必ず“メイド”として認識されてしまう女の子。
だが、実際は歴とした美浜学園の学生であり、彼女のメイド服は周りの勧めで着用されているものである。
性格も外見の期待を裏切らず、真面目、穏和、控えめと、三拍子揃った
メイド気質を兼ね備えているが、少し冗談が通じないようなところもあり、
「ヘソで茶を沸かせ」と言われればヘソで茶を沸かす方法を真剣に考え、
「お風呂は1万回数えてからあがること」と言われれば、実際に数え終わるまで音を上げようとしない
強情な一面も見せる。
それらの事例は、彼女の真面目さと行動力の高さの裏付けでもあり、
最年少ながら、クラス委員長を任されている理由にもなっている。
●橘 千鶴 (CV:まきいづみ)
友人の結婚式の二次会で立ち寄った居酒屋で『中学生はご遠慮頂けますでしょうか?』と
声を掛けられてしまうような容姿であるも、あにはからんや、その実態は県知事の娘であり、
海外留学を経て国内私立文系大の学部長・副学長を兼任し、私立美浜学園常任理事・学園長でもある。
学園長という立場にありながらも、そのあまりにも威厳や圧力を感じさせない容姿や、
良く言えば“おっとり”、正直に言えば“鈍クサイ”性格は、
何でも相談出来る良き指導者、良き理解者として学生からの信頼も厚いが、
その反面軽視されやすくもあり、当人にとっては僅かな悩みとなっている。
体格を比較されることを嫌ってか、周防天音の横にはあまり立ちたがらない。
風見雄二とは旧知の間柄であり、当人の口からは『風見雄二は命の恩人である』と、
いささか大袈裟とも思える発言がなされているが、
一方の風見はその関係についてはあまり多くを語ろうとはしない。
●春寺 由梨亜 (CV:楠鈴音)
旧名はJulia・Bardera(ジュリア・バルデラ)であり、親しい者からは“JB”という愛称で呼ばれている。
風見雄二の現養親であり、アルバイト先の上司(保護管理官)を務めている。
アメリカの古いポルノ映画に出てくるテニスウェアでファックされる
頭の悪いお姉さんのような容姿をしているが、ドイツ人とイタリア人のハーフである。
生真面目で職人気質なドイツ人の父、陽気で皮肉屋なイタリア人の母の間に生まれ、
父親の性格と母親の容姿を受け継いでいる。
仕事の都合上アメリカ国籍から日本に帰化してはいるが、多国語に精通しており日本語も極めて流暢であるが
故に国籍不明の感が否めず、謎の人物と目されることが多い。
男好きしそうな派手な容姿に係わらず、性格は至って真面目で自分の仕事はキッチリこなす優等生タイプだが、
愚直なまでに生真面目なその性格を便利に使われ、貧乏くじを引くケースも散見される。
風見雄二の師匠である日下部麻子とは元同僚であり、十数年の付き合いがあった。
●日下部 麻子 (CV:かわしまりの)
風見雄二の師匠にして最強の女、日下部麻子。
芋焼酎をジョッキで飲む女。たとえ隕石が激突してもタンコブで済む女。
職場ではそう揶揄されることの多かった麻子のこと、その性格は勿論“大雑把”で“デタラメ”である。
詳細はおろか、組織の正式名称さえ表立つことのない政府の“特別の機関”であるCIRSに所属する特殊工作員で、
専門は潜入と強襲。格闘・戦闘術に優れ、中でも遠距離精密射撃の技量は“甲種”に分類され、
『1マイル1インチ』と称されるその手腕は、1,600メートル先の標的に誤差2,50センチ以内に収めるといわれ、
海兵最強のライフルマンとして周囲の尊敬と畏怖を集めるが命令違反の常習者であり、
幼馴染で担当官でもあるJBを絶えず悩ませ続けた。
任務中に負った怪我の後遺症で予備役となり、教官として後進の育成に心血を注ぐが、
強襲作戦に指揮官として参加した折に救出した子供(雄二)を引き取ることを決め、
国有地の管理人として山に篭り隠居生活を始めるが、最後は風見雄二に病床を看取られつつ鬼籍に入る。
●風見 一姫 (CV:青山ゆかり)
風見雄二の姉。
学術・芸術の分野において類稀なる知識と才能を持ち、その言葉を選ばない言動で周囲から
畏怖・忌避されがちだが、優しさと厳しさを同時に内包する天才少女。
常に機嫌が悪そうで、それでいてどこかボンヤリとしているような眼差しが特徴的ではあるが、
頭の中では絶えず思考をする複数の人格を抱え、
臆病な一姫、攻撃的な一姫、冷静な一姫、子供のような一姫、貪欲な一姫、男のような一姫、
好色な一姫、陰鬱な一姫、嫉妬深い一姫、それらの仮想人格全員で相談しながら行動しているが故に、
トータルして“気だるい一姫”が形作られている。
他者を見下す傾向が強く、自分を曲げてまで他人に合わせようとは思わず、
自分というパズルに合うピースだけを選ぶような性格だが、
例外的に弟である風見雄二に対してだけは、常軌を逸した“ド甘”さで接していたという。
数年前に起きた『女子学生バス遭難事故』で、公式に死亡が確認されている。
●風見 雄二
雑然とした社会から切り取られたような平和な学園に、ある日突然やって来た転入生。
幼い頃に事故で姉を亡くし、両親とも死別して以降の詳細な経歴は不明だったが、
現在はドイツ人の養親に引き取られている。
美浜学園の学園長とは旧知の間柄であり、その縁を介することで、
書類上は海外からの招待留学生として6任目の学生となった。
口数が少なく、非常に落ち着いた性格をしているが、浮世離れした言動や行動が目立ち、
いかにも“ワケあり”な部分を感じさせる謎の男。
それでいて物事に対しては非常に真摯であり、時には真面目が過ぎるような一面も見せ、
養親と同じ職場でアルバイトに励みながら日々を真剣に生きている。
●ヒース・オスロ (CV:秋山樹)
『ヒース・オスロ』の名の他にも複数の名を持ち、それら全ては偽名であるとされ、
本名および出身地は不明。推定年齢40歳。
元フランス外人部隊の傭兵。上官をナイフで刺殺した容疑で更迭。
その後スイスへ渡り、アフガニスタン、ユーゴスラビアと戦場を転戦。
現在は戦争推進派のテロリストとして各国に警戒されている。
また、複数存在すると思われる表向きの肩書きは青年実業家であり、
兵器開発企業が合同で押し進める次世代兵器開発プロジェクトの戦術顧問である。
美術品の貿易商という肩書きを利して密輸業を営んでいた傍ら、雄二の父親とは面識があり、
雄二の父の死後は、孤児となった風見雄二を引き取り、一時期育てた経緯を持つ。