ツユチル・レター~海と栞に雨音を~ [Lily Spinel] | DLsite 同人 – R18
あらすじ
体験版をぜひ遊んでみてください!
サンプル
レビュー
乱文失礼致します。物語は1通の脅迫状に関連するミステリーと、「結海を守るために仕方なく恋人関係を築いた」海琴と、「突然見知らぬ先輩から告白されるも、その存在に徐々に魅了されていく」汐里の、根本的な部分で噛み合っていない歪んだ百合を描いた物語です。時には人間らしく猜疑心を全面的に表出して敵対する百合が見られたり、時には絵に描いた恋人のように甘く純粋な百合が見られたりと、幅広い展開を楽しむことが出来ます。
舞台設定は鎌倉ですが、小等部から大学部までエスカレーター制になっている箱庭と言わんばかりの女学園が主な舞台となっており、比較的非現実的で耽美な世界観が前提となっています。こういう女子校百合でありがちな姉妹制度は設けられておりませんが、携帯電話・スマートフォンの持ち込みが禁止されていて独自に手紙を通じた意思疎通の文化が発展(あるいは残存?)しているのは、桔梗女学園が特別な空間であることを印象づけていると思います。
また、shepDさんの描かれる繊細で儚げながらもどこか可愛らしいような雰囲気のある絵柄が作品の甘い要素や非現実的な空間と非常にマッチしていて、当作品の魅力を最大限に高めてくれています。声優さんに関しても特筆すべきかと。汐里は門脇舞以さんがCVを担当されており、純粋無垢でどこか弱々しい彼女の雰囲気が非常に的確に表現されていたと思います。海琴は倉知玲鳳さんが担当されており、容姿端麗で完璧な人間に見える一方で内面はがさつな部分が多く仲の良い友人からはその性格の悪さを理解されているような彼女の、強気ながらも不器用な感じに非常にマッチした声だと思います。他の4人も全然違和感なく、とても聴き心地の良い声ばかりでした。
最後に補足すると、男性は登場しませんので男性が苦手な方でも安心して楽しめます。機会性同性愛のような描写も殆どなく恋愛感情が丁寧に描かれています。 脅迫状から始まる交際ということで、序盤はギスして読んでて少し辛いですが、中盤から(体験版が終わるくらい)話がおもしろくなってきます。最後の方はもう…尊い。先輩の変りようが面白い。
ストーリーは丁寧に作り上げられていて同じイベントを視点を変えて進めていくタイプですので、お互いの気持ちを理解しながら進めていけました。イラストや音楽も素晴らしくどこか幻想的な世界観を創り上げています。
あと、犯人捜しのミステリーかなと思っていましたが選択肢はなく、主人公二人の恋バナで終わっていきました。どうやら続きもあるみたいな感じ。続編も楽しみにしています。 体験版をプレイして続きが気になったので即購入しました。
とある1通の脅迫状から始まった2人の関係。
それが少しずつ変化していく様子がとても丁寧に描かれていて、百合好きはもちろん、百合の入門として初心者の方に特におすめしたい作品です。
全シナリオを読み終えた今、完全にこの作品の世界観の虜になってしまいました。
続編があるような終わり方だったので、今からとても楽しみにしています。 脅迫状から始まる恋ということで、序盤のギスした感じがちょっと心にきましたが、そんな出会いや汐里の健気な行動を経て近づいていく2人の関係にやにやが止まりませんでした。
汐里、海琴それぞれの視点で読み進めていくため、あの時はこんな感情を抱いていたのかと知れて面白いです。
分岐もなく安心して物語を進められます。
表情も結構細かく表現されていて見ていて退屈しませんでした。
気になる点を残してのハッピーエンドでしたので、続編に期待です。