ざくろの事 [サキュレント] | DLsite がるまに
あらすじ
■ストーリー
富豪の家綿貫(わたぬき)の長男の阿児弥、妹のざくろ。
彼らはわけあって、屋敷から離れた小さな家に二人きりで暮らしている。
阿児弥は純潔のざくろを描くことに命を燃やす画家であった。
ざくろはそんな彼の描いてくれる己を崇拝し、兄を心から愛していた。
しかしざくろには、阿児弥には言えない秘密があった……。
■概要
「ざくろの事」は三人称で進行する、大正時代の日本を舞台にしたサウンドノベルです。
絵を、己の理想の世界を描くことに心血を燃やす男と、
モデル、一種の犠牲とされながらもそれを心から喜んでいる少女、
その二人の罪と行く末を描写します。
大正ロマンな世界観で近親相姦のあるストーリーが読みたい方や、
なにかに形を与えることの罪について考えたりする人におすすめです。
■スタッフ
制作
企画:青谷鴬/山野詠子
シナリオ:山野詠子
イラスト:青谷鴬
音楽:鈴葉ユミ
声の出演
ざくろ:花寺香蓮
阿児弥:深川緑
ほか
かもねぎ
秋山はるる
愛音録
七瀬湊斗
宮司道章造
サンプル
レビュー
この作品を世に出してくれて本当にありがとうございます。大正ロマンな兄妹モノを期待してプレイすると劇薬を浴びたかのような気持ちになると思いますが、
逆にこの物語でしか救われない人間が自分を含めこの世にいるはずです。
お恥ずかしながらプレイしていて涙が止まらなくなってしまいました。
ざくろが可哀想すぎて、
そんなざくろを救うことができるのがこの世に阿児弥しかいないという事実が衝撃過ぎて…。
いつもながらこのサークルの作品は音楽とボイスがとても素晴らしいです。
出演声優さんのファンなら絶対にやりましょう。
主題歌も本当によくて、早くサウンドトラックが欲しいです。
少しでも気になった人はプレイしてほしい。
そして筆者と同じように救われたなら、ぜひ声を上げてほしい。
この創作者の罪を描いた作品で救われた人間がいることを、製作者さんにどうしても届けたいです。 とても、考えさせられる作品でした。
言葉でこの作品をレビューしてしまうのは、阿児弥に何か失礼をしてしまうのでは…と思うくらい、繊細でこだわりが詰まっていました。
とある理由から、親元を離れ二人で暮らす兄弟・ざくろと阿児弥。
血の繋がり故の美しさと、譲れぬこだわりと、守りたい秘密と、守りたいお互いの「心」。
二人だけの理想の城が、幸せで溢れた時間から、見事に崩れるまで…生々しく描かれていました。
ざくろ、阿児弥。
どちらかだけの主観ではなく、シーンが変わると同時に切り替わるので、完全にどちらかに感情移入するには何周かするのをおすめなのですが…。
初見プレイで、どちらにより感情移入出来るか。
人によって分かれる気がするので、プレイした方の純粋な感想が気になるな…とすごく思いました。
(ちなみに私は、初めてはざくろに感情移入しまくりでした)
声優さん方の演技も、繊細な物語に沿った素晴らしいもので…。
プレイするきっかけになってほしいな、と思います。
特に、感情昇り詰めた最後のシーンは…よくぞこまで…!と、花寺さんと深川緑さんに、拍手送りまくりたいです。
ひとつの物事に、どう「本物」を見るか。なにを「大切」にしたいか。それが「嘘」だとしたら。
一生交わることのない、互いを想う兄弟の残酷な美しさ…あなたもぜひ、感じてみてください。 語彙も学も底も浅い自分の文章からは凡そまともにクリア後の心情を伝えることが出来ないのでゲームの関するレビューは極力避けてきたのだが、一製作者様の男性向け作品から入ったユーザーとして、今作、過去作と比べ比較的に表現やエグさがマイルド気味で全体を通して短編もの文芸作品をみたかのような後味でしたので、一般層…というには語弊があるかもしれませんが、製作者様の作品群の中で比較的入門しやすい噺なんじゃないかなぁと個人的思っていため、文章力低めながらもレビューを書かせて頂きました…
当サークルの音声作品は恐縮ながら視聴をしたことはないので多くは語れませんが、「パコられ」なる過去作に当時エロゲー初心者だったころ未だに植え付けられたトラウマを与えられたひとりの男性ユーザーから言わせて頂ければ、やはりテーマにもあった「絵」、「創作」に少なからず興味のある方であれば、是非ともやってみてほしい一作ではありますね、そんで一緒に沼にハマりましょう。 近親相姦なのか?でも、ふたりにとっては美徳という感じでして性愛って感じではなかったです。ざくろちゃんのお兄ちゃんはざくろちゃんのことが大好きすぎて絵に没頭して寝食も疎かにしがちです。ざくろちゃんがいないと生活ができん(笑)でも、このふたりだからこそなりたつ関係性ですね。そして、ざくろちゃんの過去には涙無しでは見ることができませんでした。