冒険者4人が挑む愚者の石 [すばら3] | DLsite がるまに
あらすじ
何でも治す【愚者の石】。
このダンジョンの最上階には、
そんなマジックアイテムがあるのだという。
DM(ダンジョンマスター)の使い魔として、
ダンジョンの管理を務める私にDMは言った。
「誰かがダンジョンをクリアしたら、
使い魔の契約を打ち切ってやろう」
今回の挑戦者は4人。
私は、そのうちの1人。
ほどよく彼らに手を貸して、
クリアさせなくてはならない。
サンプル
レビュー
プレイ時間は5、6時間くらい。EDは7つ。
とあるダンジョンの主が、
愚者の石というマジックアイテムをチラつかせて
自分のダンジョンをクリアさせるゲームを開催した…という前提が、
紹介文の「TRPGリプレイ風ノベルアドベンチャー」の
”TRPGリプレイ風”にかると思われます。
実際、地の文がDM(ダンジョンマスター)の語りだったり、
キャラが行動を起こす際にDMに相談、宣言したりと、
TRPGセッションでは珍しくない光景が、
ゲームの中で表現される手法はとても面白いと感じました。
リプレイ風あるいはノベルゲだからか処理の多くは固定ですが、
TRPGを遊んだ事がある人なら、おっと思えるところがきっとあるはず。
主人公はDMの使い魔ですが、参加者のふりをして、
他の参加者をクリアに導くよう命じられています。
愚者の石を巡る参加者たちのうち、
誰に協力するかで展開が分岐していきますが
一周しただけでは物語の全容はつかめません。
全ての謎が解ける!といったカタルシスではなく、
エンディングやおまけを見ていくうちに理解できる、
参加者の思惑や心情を理解するのがメインかと思われます。
(こらへんもTRPGぽくてよかったです)
序盤はメタネタが軽く出てくるコメディなシーンが多い反面
終盤にいくにつれシリアスな展開になっていきます。
その明暗のリズムが作者の持ち味なのかなと思いました。
直前までの選択を踏まえた細かい分岐も丁寧で、
コンプしても見ていないシーンがある気がします。
シーン回想が実装されてほしいです。
ちなみに一部恋愛要素とありますが
恋愛が主体ではないので、
だれにでも広く遊べる作品だと思います。