呪われた姫といばらの塔 [cloche] | DLsite がるまに
あらすじ
――15歳になったら、私は永遠の眠りにつく――
ローゼは、森に囲まれた城に住む、14歳のお姫様。
1ヶ月後に行われる、ローゼの15歳の誕生を祝うパーティー。
城の人々が張り切って準備をしてくれているそのパーティーを、ローゼは心待ちにしていた。
しかし、周囲の様子がおかしい。
明らかに動揺している従者のアルノー。
落胆した様子を見せる王と王妃。
不穏な噂話をするメイドたち。
そしてそれは、突然告げられた。
「お前には、“15歳になった時、糸車の錘に刺されて死ぬ”という呪いがかけられている」と――。
ある魔法使いによってかけられたという、忌まわしい呪い。
ローゼの誕生を祝う宴でかけられた強力なそれは、城にいたどの魔法使いにも、解くことができなかった。
周囲は、余計な心配をさせたくないと、ローゼにそのことをずっと隠していたのだ。
国中の糸車は、全て燃やしたので無いという。
ならば心配はいらないはずなのに、何故だか震えがとまらない。
幼い頃からローゼを苦しめてきた、いばらに傷つけられ締め上げられる、悪夢。
それが、パーティーの日が近づくにつれて、夢に見る頻度を増してきて……!
15歳になるまで、あと1ヶ月。
死の呪いの恐怖から、ローゼを守るのは、誰?