茨の城 [空想庭園] | DLsite がるまに
あらすじ
【ストーリー】
私の産まれた小さな島国の名は『彩花』という。
季節により、咲く花は色とりどりで、島の周りを囲む海は透明度が高く、鮮やかな魚を海上から覗き見ることが出来る。
島の民の気性は大らかで、彼らは漁をして暮らしを立てていた。
食べる分だけ魚を捕り、質素に、穏やかに暮らす。
それが、私たちの暮らしだった。
『彩花』を治める王は私の父で、私はこの国の第三王女だ。
でも、王族なんて、名ばかりのこと。
暮らしは、民とそんなに変わらない。
民より少しだけ大きな屋敷で暮らし、建物を数人の兵士で囲んでいる。
租税は、魚で賄われるから、私たちの食卓はいつも魚だらけだ。
民と変わらない王族。
でも、それでも存在意義はある。
それは、外交のためだ。
『彩花』の海では美しい珊瑚が採れる。
それを輸出して、海の向こうの大国から干し果物や布、生活に必要な物を仕入れる。
そのための窓口が、王族だ。
国に一つしか無い港にやってくる大国の船は大きく、立派で、私はその船を見るのがいつも楽しみだった。
海の向こうに国があるなんて信じられなかったけれど、でも、その交易船は見知らぬ大国が確かに存在することの証だ。
穏やかな海、大らかな民に囲まれ、時折やってくる交易船を眺めて生きていく。
私は、そう思っていた。
昨日と変わらない明日が、ずっと続いて行くと……。
状況が一変したのは、私が二十歳になった直後のことだった。
今まで体験したことのない大嵐が連続して国を襲い、そして嵐がおさまった後、海が赤く染まったのだ。
大嵐で船が流され、壊れて、その上、赤い海で次々に魚が死んでいく。
私たちは、恐怖した。
今まで海に抱かれて、海の恵みで生かされて来たのに、その海に見捨てられてどうしていいのかわからなかった。
そんな中、赤い海を割り進み、大国からの交易船がやってきた。
……でも、私たちには交換する物が無かった。
交易船がやってきた夜、私は父に呼ばれ、告げられる。
「ラン。私の娘。お前は貢ぎ物として大国『緑層』の王の元に行ってくれ」
***
あなたは小国『彩花』の第三王女ランとなり、大国『緑層』の王への貢ぎ物として生きることになります。
王の愛を得たいと願うか、母国の民を助けたいと願うのか。
それとも、世界で一番美しい王女として羨望を集めるために自分を磨くことを選ぶのか。
『緑層』の王にまつわる呪いが、あなたに悲劇をもたらすかもしれません。
どんな運命を選ぶのか、それはプレイヤー様の選択次第なのです……。
○ジャンル:R18乙女向け恋愛AVG
○攻略対象:『緑層』の王
○END数:15
○CG数:7枚
○制作ツール:吉里吉里
○フルコンプデータ同梱
○攻略データ同梱
☆制作スタッフ☆
・グラフィック:ミネウラシトウ
・シナリオ:庄野真由子[https://mayukoshono.blog.shinobi.jp/]【空想庭園 真由子ブログ】
・スクリプト:軽太[https://all-seven.lix.jp/]【777】