おすすめレビュー
このゲームの販売ページを見ている方は名前だけではなく、このゲームの中身をある程度知っているのだと思うのです。しかし中身についてはあまりよくわからない、もしくはざっと知っているのだと思います。
かくいう私もそうですが、まさかこうしてDLsite様で購入でき、実際にプレイできるようになりますとは、なんとも良い時代になったものです。
シナリオの内容についてはもはや調べればある程度出てきますので…。
一応エンディングについて述べておきますとマルチエンディングですので、色々と選択肢によって変わります。
周回プレイ、とはいかずとも楽しめました。
また、本作は一番最初の注意書きにもありますよう、グロテスクなシーンがありますが、加減ができるようになっていますので「ゲームをプレイしてみたいけど、グロテスクなものはちょっと…」という方にも少々優しくなっています。あくまでも「優しく」なっているだけですのでご注意かと思われますが。
しかし凄く、愛に塗れたストーリーでした。
それこそ一番初めから愛があり、最後まで愛によって終わるのですからこの世は「アイ」によって動かされているのだなあ、と思ってしまいます。
どのような愛であれ、報わればい、と言いたいところですがそうまくは行かないのは…うむ。
少しばかり事前知識としてどのようなストーリーか、と知っていたとしても奥が深かったのです。
愛情と狂気が入り交じるどころか、闇鍋のようなかき混ぜられ方をされたストーリーでした。
グロテスクな部分が多いものですが、とても良い愛と狂気の物語でした。
ただ、やはりプレイするときは是非ともお時間のあるときに、そしてヘッドフォンをしながらが良いと思われます。
素晴らしい作品ではありましたが、万人向けではないでしょう。
しかし「傑作」という言葉を用いて、この『沙耶の唄』のレビューを締めさせていただきます。 自分にとって初エロゲになるのがこのタイトルでした。狂気の世界で主人公が出会ったった一人”普通”に見える少女ー沙耶との純愛ストーリー。
エンディングが3つ用意されており、そのどれもハッピーともバッドともいえないそれでも頭のどこかで残り続けるほどの素晴らしい内容ばかりでたまらず涙してしまいました。
確かにグロいとか気持ち悪いなど、世界観に最初は思うところがありましたが、それも全てをひっくるめて沙耶の唄は自身の心に刻まれた神ゲーになりました。 アニメなどで活躍されている脚本家さんのゲームと聞いて、とっても興味をひかれて、ちょうどWindows10版が発売されたので、購入してみました。沙耶の唄は旧作ゲームですが、主人公の症状の設定やキャラクター、ストーリーが心に残る内容でgod!でした。 評判が良く、前々からプレイしてみたかったので購入。
感想としては、うーん…これは賛否が分かれるだろうと思う。
まず注意していただきたいのは、この作品は始まりから最後まで、
人間の鬱が描かれている、という点である。
知ってる人はすぐに気が付くだろうが、精神病、恨み、辛み、悲しみ。
そういったどうにもならない「苦しさ」が鮮明に描かれている。
(私はこの作品プレイ中、ずっと過去のトラウマがフラッシュバックしていたくらいだった)
それがクリアまで行けたのは、このゲームが「10時間」くらいですべてのエンド回収が出来たからである。
心を開けなくなった主人公、心を開こうとする友人、
そして、物語の要となる「ずっと一人でいるしかない」少女。
このキャラクター構成がこの作品の強い魅力だと捉えてい。
何故か? 共感が出来るからだ。
この人間関係は、誰しもが経験しているものだからだ。
そして、プレイ後一番心に残った、いや、
「残らざるを得ないような」感慨があったのも事実であった。
愛がほしくてたまらない、愛に飢えた姿の描写。
これが現実世界にない、「ただのフィクション」だと誰が言えるのだろう?
これこそ、人間そのものを描いていると私は思うのだが。
このゲームの主題は、「壊すか、壊れるか」
狂気に苛まれた人間の思考回路そのものである。
愛が欲しいのに、もらえない。
愛しているのに、分かってくれない。
優しいのに、誰よりも人を考えられるのに。
それなのに、それらが叶わない存在がいる。
プレイした方は、この作品の3つのエンドを「BAD」と定義する。
そうだ、それでい。
だけど。
だからこそ。
プレイする方には、見てほしいのだ。
狂気に隠れた、ほんの少しの愛を。
そのほんの少しが、どれだけ尊いのかを。 確かにあの恋は世界を侵す。そして、確かにそれは純愛である
選択肢は2か所にしかなく必要最低限。そういう意味ではゲームというより小説を読んでいる感覚に近いか。
読後感はスッキリはしないが何か温かいものも残るような気がする。
別に神話生物やその狂信者などが出てくるわけでは無いが、クトゥルフ神話系の物語を彷彿とさせる表現があるほか、読後感もどこか似ていると感じる。虚淵さんがそういうのが好きなことにが影響しているのだろうか 私が本作に対して思った「独特で独自性のあるゲーム」と言うと、使い古され、当り前で、聞こえが良いかもしれませんが、本当にこの作品は原点的にそう言うしかなくて、数多くある作品の中でも群を抜いて印象度は高い物になっています。
これこそオリジナルティある作品であり、普通の旧来のコンテンツ市場であれば、なか生まれにくいと思われるアンダーグラウンド性を上手く商業品として、娯楽作品として、表出させたと言っても良い作品です。
たしかにこれまで世に出た古今東西の世界中のノベルを調べてみれば、こんな作品は、どこかに存在してたかもしれませんが、それが二次元ゲームと言う分かりやすい形で娯楽品になったのは非常に大きな意味があります。
あらすじ
注意:(VJ003854)「沙耶の唄 Nitro The Best! Vol.2」と内容の重複があります。
▼時間を経てなお、霞むことの無い「愛」の物語。
“虚淵玄”が手がけた4作目のPCゲーム作品として、発売から14年がたつ今なお霞むことなく、
またニトロプラスの入門作としても高い評価を受け続けてきたてきたサスペンスホラーアドベンチャー。
最新OS対応に加え、画面サイズも旧来の800×600から1280×960に拡大、
色褪せることのない美麗なグラフィックをさらに大きなサイズでお楽しみいただけます。